日本語教育
【日本語教育2018】海老原先生のニューシステム日本語(new system Japanese)を紹介した『日本語教師が知らない動詞活用の教え方』を読んだ。
どーも、のりせんです。

海老原峰子先生の
『日本語教師が知らない動詞活用の教え方』(2015)という本を読んでみました。
180ページ弱の本で、普段全然本を読まないんですが、
1日で読了しました。(ビールが見えているのは気にしない、気にしない)

事前にAmazonでレビューを見て、
数か月前に購入しておいたのですが、
日本帰国に合わせてタイに持って帰ってきました。
既に多くの方がレビューを書いていらっしゃる通り、
内容はそんなに濃くなく、先生の考案された
『ニュー・システムによる日本語』という教科書の宣伝が
全体の約半分に当たる100ページを占めています。
1部 宣伝
2部 システムを使った教案
3部 「は」と「が」について
全体的にこんな構成です。
本書のレビューは2018年5月現在のもので、
的確かつ、出尽くしてる感じがありますので、
そちらを参考にして頂くのがいいかと思います。
レビューを見て頂くとわかるかと思いますが、
他の方同様、読んだ感想として、
内容は良いのに、宣伝が過ぎるのが残念!
というのが率直な意見…。
実際、1部の各章の最後には、
だから『ニュー・システムによる日本語』はいいんです!
みたいな感じで、毎度毎度宣伝されて、飽き飽きしてきます。
個人的には、1部で、中国人学生さんの
本システムに対するアンケート回答の文章が乗ってるページが、
長っ!多っ!という感じが拭えませんでした。
ざっとこれだけで10ページ…。
すみません、読み飛ばしました。
本書では、著者の海老原先生がシンガポールで
教鞭をとっていた2003年時点では、
海老原先生の学校が、
同国においてNo1だった、と述べています。
(P27 「楽しく教えてナンバーワンの学校に」項)
ほんとかな?と、気になって、シンガポール人の友人で、
知る限りほぼ日本語ネイティブレベルの日本語を話す方に
2018年現在のシンガポール国内日本語学校事情を伺ったのですが、
現在は、Ikoma Language Schoolの方が、
有名なんじゃない?と、ご意見頂きました。
(Ms.D姐さん、情報ありがとうございます♪)
本書でも述べている通り、
実際、某有名な教科書の内容に疑問を抱いている
日本語教師は多くいても、
学校の方針 and JLPT基準で
個人レベルでカリキュラム and
使用教材を変えられないのが現実、
いうのが正直なところかと思います。
知っている限り、
タイで二つ、ベトナムでひとつ、
自由なカリキュラムが組めるところがあるので、
ガチガチにカリキュラムが決まっていないところでは、
本システムをどんどん採用していって頂いて、
本システムの有用性を立証して、
現行の日本語教育に一石投じていってほしいなぁ
と思いました。
個人的には、
本書の著者海老原先生のように、
例えば、間違っている理論や、
行き過ぎた過信があったとしても、
自分の信念に基づいて、
日本語教育を実践している方を
尊敬しています。
自信がある人は強いですよね!
最後に…。
本書の構成上約180ページの内、
宣伝が100ページを超えている本書…。
価格としては、1700円はちょっと高く、
1000円(約90ページ)なら、
妥当だったのかなぁと思います。
本書を購入するくらいなら、
本システムを用いた、海老原先生の
教科書を購入してみた方がいいかもです。
ではでは。